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4Kなどの高画質化、DPXなどの静止画画像などの普及によってファイルが大容量化し、一時的にでもクライアントに保存するとストレージが圧迫される、素材の移動に時間が掛かるなどの悩みがよく聞かれます。
それをできるだけ解消し、待ち時間の削減や作業効率のアップすることができるのが高速ネットワークです。

高速ネットワークと入っても様々な構成、形式があります。
最も簡単な構成でのワークフローから見ていきましょう。

最もシンプルな構成はNASとクライアントに10GbEや40GbEのカードを構成し、直結してiSCSIでドライブをターゲッティングして接続する方法です。
内蔵ドライブと同じ感覚で使用できます。

素材のインジェスト
1.NASにメディアリーダーを接続し、直接NASのフォルダに保存
2.クライアントにメディアリーダーを接続しLAN越しにNASに保存
上記2種方法があります。
 1.のNASに対して直接保存のほうが手数が少なく速そうな気がしますが、NASとクライアントのメディアインターフェイスに応じて変わってきます。
NASとクライアントのメディアリーダーI/Fが同じ場合は、勿論NASに直接保存したほうが速いのですがNASはインターフェイスが限られていることも多く、高速インターフェイスの外部接続に対応していない場合が多いのです。
クライアントの場合はインターフェイスを増設することが可能な場合も多く、例えばカメラでSSDに収録し、クライアントのリムーバブルベイからSATA経由で取り込み、10GbEを介してNASに保存する、という方法で高速化することができます。
実測で行くとSSDに格納された5GBのデータをUSB3.0でNASに直接取り込んだ場合
理論理ですと10Gbps(=625MB/s)ですが実際には速くても200MB/s程度。
5GBを格納するには約50secです。
クライアントのリムーバブルベイから取り込むとSATAIII 6Gbps(=750MB/s)の速度ですがSSDがread 550MB/s位なので10GBを格納するには約18.2sec。
その後、10GbEを介してNASに格納すると実測値780MB/sなので約13.8secとなります。合計すると約32Sec(転送のみ)となります。
35%程度の効率化が図れます。勿論データ大きければ大きいほど実時間差は増えますので高速転送を利用したほうが効率はぐんと上がります。

NASに保管することで素材の管理もやりやすくなります。
編集作業時はNASに素材ファイルを置いたままアクセスすることができます。
回線速度が780MBですと4K XAVC ファイルでもスムーズに再生するストリーム速度を確保することができます。

編集時にはクライアント内部のストレージにプロジェクトやキャッシュ、TEMPファイルを生成し進めます。
ファイルの書き出し時はインジェスト時と同じく、書き出し先をNASにしたり、リムーバブルSSDにしたり、どちらを選んでも待ち時間を短縮することができます。

高速ネットワークとNASを組み合わせて使うことで待ち時間や移動そのものを削減し、業務効率を上げることができます。