通常、サーバを用いた編集というとSANなどを組み・・と言う形がよく見られますが、割りと大規模になりがちでまた、コストも高額なものになります。
実際に中小規模な人数などで構築するシステムとしては、構成的にもコスト的にも現実的な構成ではないかと思います。
サーバ(QNAP)に素材を置き、10GbE(RJ45)でPCと直結。
転送速度はREAD1000MB/S以上を出しており、内蔵しているSSDx2のストライピング以上の速度が出ています。

通常の10GBE接続ですと、両方とも転送速度が500MB/sほどですが、弊社が検証した結果、1000MB/sを超える速度を出すことが出来ました。
こちらの検証結果レポートを公開しておりますので、ご覧になってみてください。
Qnapパフォーマンスレポート

さて、数値では出ていても実際に編集してみてどうか、といったところが気になるかと思います。
まずはEDIUS Pro 8を使用し4K60p 8bitの素材を編集してみることにします。
クライアントのHDDにある素材をQNAPの共有フォルダに移動させます。
最近は高画質化が進み、ファイルサイズが肥大しがちで素材の移動にもそれなりの時間がかかりますが、10GbEであれば移動時間もさほどとられず格納することができます。
■素材ファイル
コーデック XAVC S 3840*2160 60p
容量 1.83GB

上記ファイルの移動にかかった時間:2.05sec

プロジェクトファイル(+デフォルトでプロジェクトフォルダ以下に作られるファイル)もQNAPのプロジェクトフォルダに格納します。
素材を呼び出す操作も通常通りでOK
BINウインドウの新規フォルダからネットワークドライブとして認識させたQNAP内のフォルダを指定すれば、なんの苦労もなくそのフォオルダ内の素材を認識します。

素材をプレビューしてみます。
コマ落ち、引っ掛かりなども無く実にスムーズに再生できました。
レンダリングをしてみます。
一時ファイルもQNAPに作られるのですがこちらもストレスなく作ることができました。

内蔵SSDでのレンダリング時間:4min30sec
QNAPでのレンダリング時間:4min39sec

もちろん、編集時も特に変わるところもなく、問題は全くといっていいほど出ません。
最後に書き出しです。
こちらもQNAPのフォルダ内に直接書き出してみます。
先程のプレビューは再生ですので読み出し(READ)性能でしたが、今回の書き出しは書き込み(WRITE)性能になります。
4minのクリップを書き出し。
内部のSSDに書き出し・・・7min20sec
QNAP内のフォルダへの書き出し・・・7min25sec
ほぼ誤差で書き出すことができました。

今回はEDIUS PRO 8で試してみましたが、内蔵ストレージで編集するのと全く変わらない感覚で操作することができました。
素材の管理、連携ワークフローなどを考えるとNASに素材を保持していたほうが効率がいいのは確かです。現在のネックとなるのは回線速度でしょう。
10GbEなどの高速ネットワークを導入しようとすると大規模なLAN工事や莫大なコストを想像する方が多いかもしれませんが、比較的安価なQNAPに加え、社内や建物のLANとは別に10GbEを構築することでコストを抑えたサーバ編集環境を導入することができます。
今後、PremiereCCやAVID MCでも使用感などをお伝えしていきたいと思います。

10GbE標準対応のComstationはこちら

                                                                                                                       新藤