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Geforce VS Quadro VS HD Graphics

2017.08.01更新

編集機となりますと高性能で高額なCPU、GPU(グラフィックボード)を搭載するべきというイメージをもたれる方が多いです。
CPUに関しては認識は間違っておりませんし、CPUに関して言えばINTEL、AMDの価格差異があるにせよコア数が多くて周波数が高いCPUの方が処理能力があがります。

しかしながらGPU(グラフィックカード)は単純にそういう訳ではないので少々注意が必要です。今回はNVIDIA社のQuadro(AMDでいうFireProに相当)とGeForce(AMDではRADEONに相当)とIntelのHDグラフィックス(CPU統合タイプ)の向き不向きを説明してみようかと思います。

まず、クリエーター用やグラフィックス用として販売されているQuadroシリーズです。

単純性能で言えば同価格帯のGeforeceシリーズより劣ることが多いQuadroシリーズが「クリエーター用」として幅を利かせている主な理由は下記の三点になります。

1)ソフトウェアの動作検証が取られてる場合が多い
一般的な動画編集という事に関して言えばこの部分のメリットは徐々に薄れてきていると思われます。3D-CADソフトでは今でもあるようですがEDIUSやAdobe社の製品ではほぼどれもGeforeceでもQuadroでもサポートしております。

2)ドライバが OpenGL に最適化
QuadroがGeforceに関して最も優れてる点は恐らくこの部分になります。
Open GLというのはグラフィック関連のAPIです。細かく説明するのは難しいのですがこのOpen GLの処理能力が高いと一部のソフトで劇的に処理能力があがります。この「一部」というのがなかなか難しく多くは「エフィクト」の部分になります。
要するにエフェクトを多用する編集の場合はQuadoroがお勧めですがエフェクトを多用しないカット編集などの場合はQuadoroの機能を生かし切ることができません。

3)約10億6433万色(各色10bit)の発色が可能
カラーグレーディングを行う場合はQuadro・・・あながち間違いじゃないのです。ですがこれには少々注意が必要です。約10億6433万色の発色をするにはGPU、ソフトウェア、そしてモニターがそれぞれ約10億6433万色に対応している必要がございます。
ソフトウェアの対応はEDIUSやAdobe社の製品であれば一般的には問題なくできます。
しかしながらモニターでこの発色数をできる物となると一般的にはマスターモニターやカラーグレーディング用のモニターが必要な事をご存知ないというか失念されて導入されてる方が多いようです。
マスターモニターとなると数百万もザラですし一般的に普及しているとなると15万円程度からあるEIZO社の ColorEdgeシリーズになります。しかし、ここで問題となるのは低価格のカラーグレーディング用モニターは4Kに対応してないことです。
そうなりますと、4Kを編集する場合は4Kに対応する編集用モニターとカラーグレーディング用のモニターを2台接続する必要があいります。
要するにある程度、限られた方しか実はこの恩恵を享受することはできませんのでご注意ください。

 

次に同じNVIDIA社の製品でも一般に「ゲーム用」と言われておりますがGeforceシリーズはQuadroシリーズに比べ比較的安価で基本的な性能を上げやすいです。

1)基本的に処理能力が高い
少し前まではクリエーター用と言えばQuadroと言われてましたが、同価格帯の基本性能ではGeforce実は圧倒的に優れてます。
確かにQuadroはOpen GLにすぐれた処理能力を発揮するのですがこの辺りはその処理(主に一部のエフェクト)を使うか使わないかで意見がわかれることでしょう。
下記にYoutubeで800ドルと似たような価格のGeforce 1080(Tiなし)とQuadro K5000の性能差を比べてる動画がありましたので是非ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=JtX5o-MlyaU
また、Quadro K6000 (実売60万程度)とGeforce 1080Ti(実売11-13万程度)のベンチマークを比べると値段とは逆に概ね170%もGeforce 1080Tiが優れてる結果となっております。
http://gpu.userbenchmark.com/Compare/Nvidia-Quadro-K6000-vs-Nvidia-GTX-1080-Ti/2837vs3918

2)CUDAコア数が同価格帯だと圧倒的にQuadroよい多い
CUDAコア数とはGP-GPUと呼ばれCPUを補助する機能です。このコア数が多いと基本的な処理能力が高くなり動画編集では主にエンコードやレンダリングで力を発揮します。
同価格帯の製品であればこのCUDAコア数も圧倒的にGeforceの方が多くなります。

3)Pascal世代から約10億6433万色(各色10bit)の発色が可能と言われてるが・・・ここは注意!
Geforceシリーズも最新のPascal世代になりハードウェア的には約10億6433万色(各色10bit)がサポートされました。しかしながらこの部分には罠があります。
Quadoroの項目で約10億6433万色の発色には「GPU,ソフト,モニタ」がそれぞれ対応している必要があると申し上げましたが、正確にはソフトウェアがGPUの発色数をサポートしている必要があります。
具体的にはEdiusにしろAdobe社の製品にしろGeforceシリーズを搭載するとソフトウェアの方で各色8bit(約1677万色)の発色に制限してしまうとのことでした。
(2017年7月時点で今後のアップデートにより制限が解除される可能性もございます。)

 

最後にIntelのHDグラフィックスです。

1)CPU統合なので追加費用なし
一番の魅力はここでしょう。CPUに統合された機能ですのでGPU代が不要となります。(*高額なCPUほどこの機能を搭載してない場合があるのでその部分では注意が必要です。)

2)性能は低いがQuick Sync Video(QSV)が魅力!
特にEdius Pro8とQSVの相性は良くエンコード時間が短縮されます。HDや4K/30Pのカット編集であればHDグラフィックスで可能です。

 

それでは最後に各GPUがどのようなユーザーに向いているかを具体的に紹介します。

Quadroシリーズをお勧めするユーザーは「本格的な映画作成、3Dクリエーター、エフェクトを多用したいユーザー」となります。
具体的には
1)動画編集だけでなく3DCGや3DCAD等の本格的な3Dも取り扱う
2)Adobe社After Effectなどでバリバリに派手なエフェクトを使いたい
3)マスターモニター等の10億6433万色に対応したモニターをもっており、本格的なカラーグレーディングを行いたい
4)ご使用のソフトがQuadroしかサポートしていない(極一部のソフトですがQuadroのみ動作可能な場合があります。)

Geforceシリーズをお勧めするユーザーは「TV番組制作、ハイエンドアマチュア、4Kも取り扱いたいユーザー」となります。
1)4K/60Pもネイティブ編集したい
2)エフェクトは使うがそれほど派手にはつかわない
3)使用するソフトがある程度きまっていてGeforceシリーズで動く事が確認とれている。(一般的なソフトであればほぼ問題ありません。)

Intel HDグラフィックスをお勧めするユーザーは「カット編集メイン、4K/30Pまでしか扱わない、機材出費を抑えたい一般ユーザー」となります。
1)EDIUS Pro8、Corel VideoStudio、PEGASYS TMPGEnc Video Mastering Works等のQSVと相性が良いソフトでカット編集メイン
2)HDがメインでせいぜい4K/30Pまでしか扱わない。(4K/60Pは中間コーデックを使う)
3)エンコードは短時間重視。

上記は参考です。Quadroの安価な製品とGeforceを組み合わせる方法やGeforceを使いながらIntelのHDグラフィックスも使う等も一部ソフトの制限がありますが
可能ですので機材導入に関してよく分からない場合はご遠慮なくご相談ください。