Comstation APはAdobe Premiere Proメインの放送レベルの編集機
Comstation APは放送レベルの編集でAdobe Premiere Pro及びAdobe After Effectsを主にご使用される方にむけたモデルです。Premiere ProおよびAfter Effectsの特性に合わせた構成によりワンランク上の性能を発揮します。
Adobe社のソフトはバランスが重要
Adobe社各ソフトはそれぞれ求めるスペックに特徴があるものの一定の傾向はあります。Premere Pro, After Effectに関していえば共にコア数*はXEONCPUのように多すぎてもいいというわけではなく、GPUアクセラレーションが重要なので放送レベルでの編集ではグラフィックボードの性能も高い必要があります。また、After EffectはCPUの1コアあたり3~4GB以上のメモリを割り当てるなどがあります。さらにDisk Cache** を使用する場面が多々あるためにストレージ速度も重要になります。Comstation APは16コアCPU、RTX4060Ti GPU、メモリ64GBとバランスよく構成されAdobe Premiere ProおよびAfter Effectsにおいて高度な編集でも快適に動くように設計されたモデルです。
*両ソフトともコア数が多くなりすぎると寧ろパフォーマンスが低下するシーンがあります。例えばAdobe Premiere Proでは高価なXEON CPUを2基搭載(合計64コア)よりCore i5やCore i7(14~16コア)の方が他のハードウェア条件を同じにすると多くの場合、後者の方が処理能力が高くなります。
**Disk Cacheの割り当てを高速な作業用ドライブ割り当ててご利用ください。OSストレージや保存ストレージに割り当てる場合よりパフォーマンスがアップいたします。
ほぼすべてのAdobe社製ソフトが快適に動きます
上記のようにComstation RはPremiere ProおよびAfter Effectを快適に動かすよに設計されてますがこの条件を満たすことによりPhotshopやIllustratorなどほぼすべてのAdobe社製のソフトウェアを快適にご利用いただけます。(Adobe Substance 3D をご利用のお客様ば別途ご相談ください。)
多様なUSBを搭載
通常のUSB3.0(5Gbps)の倍の速度を誇るUSB3.2 Gen2(10Gbps)に対応した高速USBポートをType Aを搭載し更に高速なUSB3.2 Gen2x2(20Gbps)対応Type Cも搭載。これによりUSB接続外付け機器からの転送時間を大幅に削減いたします。また、枯れた技術のUSB2.0も搭載しております。これにより古い音響機材やEDIUS専用キーボドにおけるUSB3.x使用時に接続が途切れる等の原因不明なトラブルを防止できます。
2.5GbEネットワークに標準対応
4K60Pの動画をネットワーク経由で取り込み、転送する場合は従来の1GbEでは速度不足に陥る可能性があります。そこでComstation AX(2023SSS)では2.5GbEのLANポートを標準搭載。2.5GbEであれば4K動画素材をファイルサーバーにおいて編集を行う場合でも不足ない帯域を確保いたします。
スリーストレージシステムによる高速化
OSストレージにはオペレーティングシステムやアプリケーションがインストールされており、その他のシステムファイルも保存されています。OSストレージには頻繁に読み書きが発生するため、OSストレージと作業用ストレージを共用すると作業に必要なデータの読み書きが遅くなります。
一方、作業用ストレージには、動画や音声、画像などの編集に必要なファイルが保存されます。作業用ストレージを別のディスクに設定することで読み書き速度も向上するため、編集作業がスムーズに行えるようになります。
さらに、保存用ストレージには完成した動画を保存するために使用します。保存用ストレージを別のディスクに設定することで、保存時に必要な書き込み速度が向上し、保存用ストレージの容量も大きくなるため、ファイルの管理やバックアップなどがしやすくなります。
このように、OSストレージと作業用ストレージ、保存用ストレージを分けることで、ストレージの読み書き速度やストレージの負荷分散が改善されるため、動画編集作業をよりスムーズかつ効率的に行うことが可能となります。
オプションにてベースバンド入出力カード、ST2110対応IP入力を追加可能
放送業界標準でもあるSDI、次世代のST2110準拠のIP接続の入出力はオプションにて対応可能です。BlackmagicDesign DeckLinkシリーズ及びAJA Video systems KONAシリーズの入出力カードを増設可能。
ご使用者に最適の入出力カードをお選びいただけます。SDIだけでなくアナログ、HDMIを様々なコンビネーションで搭載した1.5G、3G、6G、12G-SDIから選択できます。1枚のカードで複数のソースから同時にキャプチャー・再生が可能なマルチチャンネル・モデルもございます。すべてのモデルはエンベッドSDIオーディオをサポートしているので、デッキ、モニター、プロジェクターなどのプロ仕様の放送用機器とすぐれた互換性が得られます。
なお、Comstation APでは1枚のカード増設に対応いたします。
増設カードはこちらを参照してください。
https://comstation.jp/ioboard/
基本仕様 |
|
---|---|
モデル名 | Comstation AP 2024LH |
型番 | CSAP-24LH |
OS | Windows 11 |
CPU | Intel Core i7 14700F |
冷却 | 空冷 |
ケース | ミドルタワー |
搭載メモリ | 64GB |
システムディスク | 500GB NVMe |
作業エリア | 1TB NVMe高速転送 読込7300MB/S 書込6300MB/S |
保存エリア | 8TB HDD |
GPU | RTX 4060Ti 16GB |
電源 | 750W |
M/B | H770チップ |
光学ドライブ | BDXL対応 |
カードリーダー | USB 外付け接続カードリーダー付属 |
推奨用途・ユーザー | 放送レベル4K編集、Premiere Pro, After Effect向け |
推奨編集ソフト | Adobe Premiere Pro Adobe After Effects |
カスタマイズ例とその効果
- CPU を変更
- グラフィックボードを変更
- HDD・・・容量の変更はもちろん速度に優れたストライピング(RAID0)、冗長性に優れたミラーリング(RAID1)もご依頼いただけます。
- 入出力カードの追加・・・BlackmagicDesign の DeckLink シリーズや AJA Video systems KONA シリーズをセットアップした上での納品も可能です。接続する機器をご連絡いただけましたら弊社で搭載ボードを選定させて頂くことも可能です。
上記以外も可能な限りのカスタマイズに対応いたします。
CPU 変更、グラフィックボード変更、メモリ容量変更、ストレージ容量変更等可能な限りのカスタマイズに対応いたします。もちろん、各種映像出力ボード、HDD ホットスワップベイの増設等ハードウェアの増設もご要望にお応えいたします。
また、他社では一般的に行っていない持ち込みソフトのインストールやご指定ソフトのインストールも可能な限り対応いたしますのでご遠慮なくご相談ください。
出荷前検査
各パーツにこだわりを持って選定しているだけでなく当社では出荷前検査にも力をいれております。各モデル共通にて最低下記テストが行われた後、出荷させて頂きます。
- メモリ負荷テスト 8 時間~72 時間(搭載容量による)
- CPU 負荷テスト 48 時間
- グラフィック負荷テスト 48 時間
- その他、各種入出力ポート、デバイステスト
保証・サポート
ご購入後、1 年間はセンドバック方式にて部品、作業費ともに完全無料にて修理対応いたします。
ハードウェア保証の他に映像編集ソフトフェア (EDIUS、Adobe Premiere CC) の使い方、トラブルなどのサポートまで行います。